中学生がお小遣い以外でお金を稼ぐ方法で、最も手っ取り早いのが家の手伝いです。
家の手伝いでしたら親の理解も得やすいし、お金を受け取るスピードも早いですからね。
そして、なんと言っても安全です。
- 急にお金が必要になって困っている
- ほしいものがあるけどお小遣いだけじゃ足りない
- 金欠で今すぐに使えるお金が少しでもほしい
そんな悩みを抱えている中学生は、お父さん・お母さんにただお小遣いをねだるのではなく、積極的に家の手伝いをして報酬をもらうことをおすすめします。
実は中学生にとって、家の手伝いをしてお金をもらうことは将来的にもとても有意義だったりするわけです。
この記事を最後までお読みいただければ、中学生が家の手伝いでお金をもらう大切さがきっと理解できると思います。
中学生の収入源はお小遣い+お手伝いの報酬
中学生がいくら自分でお金を稼ぎたいといっても、法律的な縛りでバイトもできないし、限界がありますよね?
一般的に中学生の収入源は、親から毎月もらうお小遣いです。
でも、お小遣いだけじゃ足りないこともありますよね?
お小遣いをもらったら速攻使い果たすのは問題ですけど、たまたま大きな出費があって金欠になってしまったり、今度の休みに友達と遊びに行くのにどうしてもお金が必要だったり・・・
お小遣い以外のお金が必要な時ってあると思うんですよ。
あと、親にお小遣いの金額をもっと上げてほしいと思っている中学生も多いでしょう。
そんな時、ただ「お金がない… 😥 」と嘆いていても、現状は何も変わりません。
中学生にとってお小遣い以外の収入源、つまり家の手伝いをして報酬をもらえるように行動しましょう。
中学生でもできるお小遣い稼ぎの種類については、以下の関連記事を参考にしてみてください。
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参考中学生のお手伝いにはどんな種類がある?
バイトができない中学生がお小遣い以外にお金を得るには、家のお手伝いが最も安全です。 中学生ができる家のお手伝いは数種類ありますが、どれも簡単にできます。 この記事では中学生でもできる家のお手伝いについ ...
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中学生の家事手伝いって相場はいくら?
中学生の家事手伝いでもらえる報酬(金額)は、それぞれの家庭の事情によってバラツキがあります。
食事の支度がいくらで、掃除がいくら…とキッチリ決まっているわけではありません。
お金を支払う側の懐事情によるので、これを手伝ったらいくら稼げると言い切れるものではないということです。
とはいえ、一応相場的なものがあるので参考にはなるでしょう。
一般的に中学生が家の手伝いをして得られる報酬の相場は、以下のとおりとされています。
中学生の家事手伝い相場
- 1回 → 数十円~数百円
- 1時間当たり → 数百円~千円程度
※難易度が低いほど安く、難易度が高いほど金額も高くなる傾向
相場を見てガッカリしました?
しかし、中にはとても簡単なお手伝いだけでお金がもらえるので、何もしないよりは全然オトクだったりします。
また、1日のお手伝いをいくつもこなしていると結構な金額になることもあるんですよ。
たとえば、学校から帰ってきたら玄関の靴をきれいにそろえて、家族分のご飯を炊くとしましょう。
さらにテーブルを拭いたり、食器を用意したり、食後の洗い物をすると次のような結果になります。
お手伝い | 報酬 |
玄関の靴をそろえる | 10円 |
家族分のご飯を炊く | 100円 |
テーブルを拭く | 10円 |
食器の用意 | 10円 |
食後の洗い物 | 100円 |
これはあくまで例え話ではありますが、夕方学校から帰ってきて夕飯終了までの間で合計230円稼げるというわけです。
報酬金額は親と話し合うことで、段階的にアップできるかも知れません。
とにかく最初は、お金のことばかり考えずに家族の一員として喜んでもらえるようにがんばりましょう!
がんばっている姿を見せることで、報酬アップの可能性も広がります。
中学生がお手伝いで報酬をもらうメリット・デメリット
中学生が家のお手伝いをして報酬をもらうメリット・デメリットにも触れておきましょう。
ちょっと難しい言葉が出ましたが、簡単に言うとメリットというのは良い影響、デメリットというのは悪い影響です。
メリット(良い影響)
中学生が家の手伝いをして報酬をもらうと次のような良い影響があります。
中学生が家の手伝いで報酬をもらうメリット- やりたいことにお金を使える
- 家事のスキルが身につく
- 親子間のコミュニケーションが増える
簡単に説明しますね。
やりたいことにお金を使える
家のお手伝いで報酬をもらえば、自分の欲しいものや楽しみたいことにお金を使えます。
たとえば、ゲームや漫画、ファッションなどです。
自分で稼いだお金だからこそ、使うときに喜びや達成感がありますし、無駄遣いもしなくなります。
若いうちからこういった金銭感覚を身につけておくことは重要です。
家事のスキルが身につく
家のお手伝いで報酬をもらうには、家事のスキル(技術)が必要です。
いいかげんに手伝いをしても、親にとっては二度手間で家の手伝いを頼んだことを後悔させてしまう可能性が高いといえるでしょう。
そこで必要とされるのが、スキル(技術)です。
皿洗いや掃除、洗濯などは、自分の部屋や服をきれいに保つために必要ですし、将来大人になって一人暮らしや結婚したときにも役立ちます。
そして、家事をすることで自分の生活環境を整える能力や責任感が育ちます。
親子間のコミュニケーションが増える
家のお手伝いで報酬をもらう時、親と対話をする必要があります。
例えば、「今日は皿洗いをしたから、明日は友達と遊びに行ってもいい?」とか「掃除をしたから、このゲームを買ってくれない?」などなど…。
家の手伝いを通して、親子のコミュニケーションの機会が生まれます。
親は子どものやりたいことや考えを知ることができますし、子どもは親の考えや感情を理解することができます。
こうして親子の信頼関係や仲良し度が高まります。
デメリット(悪い影響)
中学生が家の手伝いでお金をもらう場合、メリットだけでなくデメリットも多少あります。
デメリットも含めて、家の手伝いをするかどうかよく考えてみてください。
中学生が家の手伝いで報酬をもらうデメリット- 行動の基準がお金になってしまう
- 勉強や遊びの時間が減る
- つい甘えが出てしまう
生活が家の手伝いでお金をもらうこと中心になってしまうと、このようなデメリットも大きくなります。
では説明していきましょう。
行動の基準がお金になってしまう
家のお手伝いで報酬をもらうということは、家事をビジネスとして捉える必要があります。
お金がもらえるから手伝う家の手伝いをするという考え方ですね。
家の手伝いをすればお金がもらえて当然という考えが行きすぎると、家庭内の行動がすべてお金中心になってしまう危険があります。
- お金がもらえないなら、自分は手伝わなくてもいい
- もらえる金額が安いから手伝わない
- 親は自分にお金を払ってくれるから、感謝しなくてもいい
- 「ありがとう」と言われても、お金がもらえないから何も感じない
- 親にちょっとした頼み事をされても、すぐにいくら報酬がもらえるかを考えてしまう
このような傾向が出てきたら要注意です。
頭の中がお金でいっぱいになっているかも知れません。
勉強や遊びの時間が減る
中学生がお金をたくさん稼ぐには、家の手伝いをする時間を増やす必要があります。
1日は24時間と決まっているので家の手伝いをする時間が増えれば、その分、勉強や遊びの時間は減りますよね?
最初はそれでも仕方ないと思っていても、この状況が続けばストレスの原因になります。
- もっとお金が欲しいから、家事をたくさんしなきゃいけない
- 家事をしないとお金がもらえないから、友達と遊びに行けない
- テストが近いけど、勉強するよりお金がほしいから家の手伝いを優先したい
このような考えが頭をよぎったら危険信号です。
気がついたらお金のために自分の大切な時間を拘束されていた…なんてことがないように気をつけましょう。
つい甘えが出てしまう
家の手伝いを頼んでいるのが親である以上、多少の甘えが許されてしまうことも度々あります。
最初はちょっとした甘えだったのが、エスカレートするとワガママに発展します。
「家の手伝いをしたのにもらえる金額が少なすぎ!」と親に不満をぶつけたり、やると約束した家事をやらなかったりして親子喧嘩が勃発…なんて可能性も出てくるわけです。
そのほとんどが親への甘えが原因だったりします。
中学生にとって家のお手伝いが社会勉強につながる理由とは?
中学生が家のお手伝いをして報酬をもらうことは、社会勉強にもつながります。
先ほども少し触れましたが、中学生ができる家の手伝いのほとんどは、大人になったら自分でやらなければならないことです。
中学生で洗濯や部屋の掃除、美味しいご飯を炊くことができたら、将来大人になっても生活に役立ちます。
また周りの同級生ができないことができるようになると、それが自信にもつながっていくでしょう。
働いてお金を稼ぐ疑似体験
家の手伝いといっても報酬を受け取っている以上は、立派な仕事です。
大人たちは会社に行って働いて、お給料をもらって生活しています。
中学生が実際に家の手伝いをして報酬をもらうことは、こういった社会の仕組みを疑似的に体験できる良い機会です。
将来大人になった時に、この体験があるのとないのでは大きな違いを生むでしょう。
ほしいものを自分で稼いだお金で買える喜び
ほしいものを手に入れた時、買ってもらったのと自分で働いて稼いで買ったのでは意味が違います。
同じものを手に入れても家の手伝いで貯めたお金で買った場合は、達成感があります。
これこそが、ほしいものを自分で稼いだお金で買える喜びです。
中学生のうちからこの喜びを知っていると、将来、お金や物の価値を見極めるうえで役に立ちます。
中学生がお手伝いでお金をもらう交渉の仕方
中学生がお手伝いでお金をもらうには、お金を支払う親との交渉が不可欠です。
交渉というのは、話し合いでお手伝いの内容や報酬金額、ルールを決めることをいいます。
この話し合いを上手にできるかどうかが今後を左右します。
ということで、最後に中学生がお手伝いでお金をもらう時の交渉の仕方について書きます。
ぜひ参考にしてみてください。
step
1まずは相談
いきなり家の手伝いをするから、お金を支払ってほしいと切り出しても、親はその理由を知らない限り、納得しないでしょう。
まずは家の手伝いをして報酬をもらいたい理由を明確に伝える必要があります。
たとえば、次のような理由です。
- どうしてもほしいものがあるけどお金が足りない
- 近い将来、友達と一緒に遊びに行く予定があって急にお金が必要になった
- 今のお小遣いだけでは厳しい(具体的な理由が必要)
- クラスメイトに比べて自分だけお小遣いが少ないので、その差を埋めたい
- 将来やりたいことが見つかってそのためにお金を貯めたい(例:動画編集用のパソコンを買うため)
きちんと説明して親が納得してくれたら、必要なお金を稼ぐために家の手伝いができないか提案しましょう。
step
2今の自分にできることの明確化・やってほしいお手伝いを聞く
家のお手伝いをするうえで、次の2つを明確にしておきます。
- 今の自分にできること
- 親に手伝ってほしいこと
まずは今の自分に何ができるかを提案しましょう。
たとえば、玄関の掃除、夕食の買い出し、風呂掃除、食器洗い…といった感じにメモ帳に一つひとつ書き出しながら伝えるとわかりやすいと思います。
次に親は自分に何を手伝ってほしいかを聞きます。
自分が最初に提案したできること以外のお手伝いが出てくるかも知れません。
step
3何をやるかを決める
今の自分にできることと親が手伝ってほしいことを話し合ったら、その中から実際に何を手伝うかを決めます。
何を手伝うかは今の時点では次を基準に考えればよいでしょう。
- どれくらい時間がかかるか?
- どれくらい大変か?(疲れるか?)
- いつやるか(時間帯)
ここではまだ金額については、あえて考えません。
親と話し合って、無理のないようにいつ何をやるかを決めましょう。
step
4報酬の金額を決める
実際に何を手伝うかが決まったら、いよいよ報酬の金額です。
最初に触れたようにお手伝いの報酬金額は、親の懐事情や家計によって決まるため、もしかしたら自分の希望通りにはいかないかも知れません。
しかし、ここで文句を言うのはやめましょう。
もしかしたら、本当はもっと報酬をあげたいけど余裕がない可能性もあるからです。
報酬の金額は、次の基準で話し合うとよいでしょう。
- ひとつの手伝いに費やす時間
- ひとつの手伝いに費やす労力
基本的に時間や労力の負担な大きいものは1回数百円(100~300円程度)、負担の少ないものは1回数十円(10~80円程度)が適正です。
たとえば、玄関の靴をそろえる作業は簡単で時間もかからないし、疲れないので報酬は安くなります。
逆にお風呂掃除や洗濯は、そこそこ時間もかかるし、身体も動かすので報酬は高めにしてもよいでしょう。
また夕飯の買い出しなどは、食材探しや値段の比較、移動、会計といった複数の作業をこなすため、特別に500円…みたいな例外も設けることをおすすめします。
step
5ルールを決める
報酬金額が決まったら、ルールを決めます。
きちんとしたルールが決まってないと、日によってやったり、やらなかったりして三日坊主で終わる可能性もありますからね。
親と話し合って、どの手伝いを週に何回やるのか、サボった時のペナルティはどうするのか、報酬はその都度払いか月にまとめて渡すのか…といったルールを決めましょう。
step
6スケジュールを決める
ルールが決まったら、お手伝いのスケジュールを決めます。
カレンダーにいつ何をやるかを書き込むとわかりやすいでしょう。
スマホのスケジュール帳やGoogleカレンダーを使うと便利です。
やり方を教わっている期間の報酬金額
お手伝いをするにしても、最初はやり方を教えてもらう必要があります。
自己流でやっても親が望んでいるようにはいかない可能性が高いですからね。
仕事というものは、依頼主の要望に応えるのが原則です。
最初はやり方を丁寧に教えてもらう必要が出てくるので、親にも協力してもらうことになります。
アルバイトや新入社員でいう研修期間ってやつですね?
実際に自分ひとりで作業をこなせるようになるまでは、報酬を安く設定するというルールを決めておく場合もあります。
この辺もよく話し合っておきましょう。
報酬アップの交渉
お手伝いに慣れてきたら、報酬金額をあげてもらえるように交渉するのもよいでしょう。
もちろん親の懐事情も考えて、無理のない範囲ではありますけどね。
報酬アップの交渉は、お手伝いを開始してから1~2ヶ月、ルール違反なしで継続してからです。
そしてお手伝いを開始した時期よりも仕事の質が上がっていて、明らかに成長しているのを実感しているタイミングで交渉しましょう。
金額交渉は、以下のような条件を提示すると伝わりやすいと思います。
- 親に仕事ぶりをチェックしてもらって評価によってボーナス支給(300~1000円程度)
- 時間と労力がかかって負担の大きな仕事は単価アップ(10~30円程度)
あくまで大切なのは、報酬以上の働きをすることです。
そのためには、仕事のやり方を常に改善し続けて質(クオリティ)を上げることです。
仕事の質(クオリティ)が上がったことを親に認めてもらえるように努力しましょう。