【高校生にパソコンはいらない】という考えは古い！将来的にも損？

「高校生にパソコンはいらない」という考えは、もはや時代遅れです。

なぜなら若い方が覚えも早く、社会人になったら必要なスキルを早くから身につけておくと強いからです。

また、情報収集能力や分析力の向上にもつながります。

一方で、パソコンが使えないと将来パソコン業務で不利になるだけでなく、収集できる情報量が少なくなるため視野も狭くなります。

この記事では、高校生が自分のパソコンを持つ強みと「高校生にパソコンはいらない」という親世代の意見について考察しています。

もし今高校生で自分のパソコンがほしいと思っているようでしたら、参考にしてみてください。

高校生にパソコンは本当に必要？

「高校生にとってパソコンは本当に必要なのでしょうか？」

この問いには賛成派と反対派があります。

賛成派は、パソコンが社会で必要なスキルや知識を身につけるための重要なツールであると主張します。

反対派は、パソコンが高価でトラブルが多く、勉強に集中できないというデメリットを指摘することが多いようです。

結論をいえば今の時代、高校生に限らず、パソコンはないよりあった方が、あらゆる面で有利だと考えます。

高校生のうちから少しずつパソコンに慣れていき、知識や経験を積み上げれば、反対派のいう高価でトラブルが多く、勉強に集中できないという主張を覆すことも簡単です。

高校生にはパソコンはまだ早いという考えが時代遅れな理由

家庭にパソコンが普及する前に社会人となった親世代の中には、「高校生にパソコンはまだ早い」という意見を押しつけてくる人が今でも一定数いるようです。

もちろん今は昔と違って情報化社会です。

パソコンが普及する前の時代とは、価値観や生活スタイル、仕事の仕方、学習のあり方まですべてが違います。

また親世代のいう昔の高校生像とデジタルネイティブと呼ばれる現在の高校生は、いわゆる「高校生らしさ」も違いますよね？

「高校生にはパソコンはまだ早い」という考えが時代遅れな理由は、主に次のとおりです。

「高校生にはパソコンはまだ早い」という時代錯誤な考え方は、高校生から未来の可能性を奪ってしまう危険すらあるということです。

パソコンは高校生の学習や進路に情報化社会では必要不可欠なツール

高校生は大学入試や就職活動に向けてパソコンを使って課題やレポートを作成したり、インターネットでの情報収集、オンライン授業を受けることができます。

小中学校で1人1台のパソコンを使う学習スタイルが定着する中、高校生もそれに適応できるようにパソコンスキルを身につける必要があります。

現代の情報化社会において、パソコンは高校生の学習や進路に必要不可欠なツールなのです。

パソコンは高校生のネット社会での自立や責任感を育む

高校生に限らず、自分が興味をもったことをネットで調べたり、専門書のレビューを参考にしたり、専門家にメールで相談することで知識やコミュニケーションスキルが蓄積されていきます。

高校生は自分専用のパソコンを持つことで、自分のペースや目的に合わせて学習や趣味に取り組めます。

パソコンやインターネットが普及される前の時代は、わからないことがあれば人に直接聞くのが常識でしたが、現代社会ではネット検索を使って自分で調べるのが普通です。

高校生のうちからわからないことを自分で調べる習慣がついていると、それが自立心にもつながります。

また、自分の得た知識を他者に伝えることで責任感を育むこともできます。

パソコンは高校生の可能性や創造性を広げる道具

高校生はパソコンを使って、自分の興味や才能を発揮できる様々な活動に挑戦できます。

たとえばプログラミングや動画制作、音楽制作などのクリエイティブな分野や、SNSやブログなどのコミュニケーションツールなどです。

これらの活動は、高校生にとって将来に役立つスキルや経験となります。

昨今では、インターネットを通じて将来への一歩を踏み出す若者も増えていますからね。

また、近年見られる副業解禁の流れからも高校生のうちからパソコンに触れておくと、大学生や社会人になった時、副業で収入をアップできる可能性が広がります。

小学校・中学校のプログラミング教育必修化と高校の「情報Ⅰ」

2020年から小学校、2021年から中学校で、新しい学習指導要領に基づいたプログラミング教育が開始されました。

小中学校でのプログラミング教育の導入は、情報社会で必要な「プログラミング的思考」や「情報活用能力」を身につけることが目的です。

小学校ではパソコンやタブレットなどのICT機器を使って、プログラミングの基本的な考え方や操作方法、中学校では、さらに応用的なプログラミングや情報技術の活用方法を学びます。

さらに2022年から高校でもプログラミング教育が必修化されます。

高校では、より高度なプログラミングや情報技術の知識やスキルを身につけることが求められます。

プログラミング教育が導入される時代に「高校生にパソコンはいらない」という価値観は、時代遅れもいいところではないでしょうか？

高校生にパソコンはいらないといわれる理由

親世代が「高校生にパソコンはいらない」と主張するのは理由があります。

わかりやすく表現すると、我が子が心配なのです。

心配だからこそ、まだ高校生の我が子にパソコンを与えたくない…という心理が働いているわけです。

では、なぜ高校生にパソコンはいらないと主張するのでしょうか？

その理由をいくつか挙げてみると、次のとおりです。

これらの問題をクリアできれば、時代遅れな「高校生にパソコンはいらない」という意見を覆すことができるでしょう。

有害なサイトの閲覧

有害なサイトには、暴力や残虐性、わいせつ性など、青少年の健全な発達に悪影響を及ぼす可能性のある内容が多々含まれています。

有害なサイトの情報に触れることで恐怖や不安、嫌悪感などのネガティブな感情を抱いたり、自己肯定感や自尊感情が低下したり、性的な誤解や偏見を持ったりする危険性があります。

また、有害なサイトにアクセスすることで犯罪行為や個人情報の漏洩、詐欺被害に遭うリスクも高まるので注意が必要です。

ゲームや動画にハマって生活習慣が乱れる危険性

PCゲームや動画にハマってしまうと生活習慣が乱れて、睡眠障害や体調不良、メンタルへの影響を及ぼします。

長時間のPCゲームや寝る前に動画を視聴する習慣は、睡眠時間の減少や質の低下にもつながります。

睡眠不足になると集中力や記憶力の低下、免疫力の低下などの生活習慣病のリスクを引き上げるので気をつけましょう。

パソコンの長時間使用による健康被害

パソコンを長時間使用していると健康にも被害を及ぼします。

どのような影響があるのか例を挙げて説明していきましょう。

眼精疲労やドライアイ

長時間パソコンのディスプレイを見ていると目の筋肉や涙の分泌が低下、目が疲れたり乾燥したりします。

眼精疲労やドライアイの原因にもなるので、定期的にディスプレイから離れて外の景色を見たりするとよいでしょう。

首や肩のこりや腰痛

パソコンのディスプレイに向かって長時間同じ姿勢で作業することで、筋肉や関節が硬くなったり炎症を起こしたりします。

結果的に慢性的な首や肩のこり、腰痛にもつながるので気をつけてください。

慢性的な首や肩のこりは頭痛やめまい、神経痛などの原因になります。

精神的なストレスや不安

長時間パソコンを使用していて、知らず知らずのうちに依存してしまうと、自分の能力や価値に対する不安や劣等感が生まれたり、人間関係や日常生活に支障をきたす場合があります。

こうした精神的なストレスや不安は、うつ病や不眠症などの原因となるので危険です。

家族間のコミュニケーション不全への懸念

家族間のコミュニケーション不全とは、家族の間で意思疎通や感情表現がうまくできない状態です。

PCゲームや動画に過剰に依存してしまうと、家族や学校の友だちとのコミュニケーションを減らしたり、孤立することがあります。

いわゆるネトゲ廃人というやつです。

また、PCゲームや動画によって暴力的な内容や偏った価値観に触れることで、社会的なルールや常識を無視したり、他者への配慮や共感が欠けたりする危険性もあります。

高校生からPCゲームに依存し出して、卒業できずに高校中退、そのまま何年間も引きこもり生活を送る人もいるので、かなり危険です。

成績低下への懸念

PCゲームや動画に夢中になりすぎると、勉強や宿題をおろそかにしたり、学校に行きたくなくなります。

当然、勉強をおろそかにすれば成績は下がるでしょう。

学校を欠席したり、不登校になれば進路にも悪影響を及ぼします。

夢中になるのは構いませんが、自分の将来は大事にしてください。

高校生が自分専用のパソコンを持った方がいい理由

今の時代、一家に一台パソコンはあるでしょう。

家族と共用のパソコンを使っている高校生も多いですからね。

しかし、パソコンを使っているとそのうち自分専用のパソコンがほしくなります。

親は「家にあるパソコンを共有すればいい」というかも知れませんが、高校生は自分専用のパソコンをもっていた方がいいと思います。

高校生が自分専用のパソコンを持つべき理由は、主に以下のとおりです。

各項目について簡単に説明していきますね。

自分のペースで学習や課題に取り組める

自分専用のパソコンを持つことで、自宅でも自分の興味や目標に合わせて学習できます。

家族と共有するパソコンでは、他の家族の使用状況や時間帯に左右されることがありますが、自分専用のパソコンなら、いつでも自由に使えるため、効率的に学習できて便利です。

自分の好みや目的に合わせてパソコンをカスタマイズできる

自分専用のパソコンを持つことで、自分のニーズに合わせてパソコンをカスタマイズできます。

たとえば、メモリやストレージの容量を増やしたり、キーボードやマウスなどの周辺機器を変えたり、デスクトップや壁紙などの見た目を変えたりできます。

自分にとって使いやすいようにパソコンをカスタマイズできれば、効率も上がりますし、他の家族に気を遣う必要もなくなるので快適です。

家族との時間や空間の調整が不要になる

家族と共有するパソコンでは、他の人が使っているときは待たなければなりません。

家庭によってはパソコンの設置場所が限られたりすることもあります。

自分専用のパソコンなら好きなときに好きな場所で使えるため、ストレスが減ります。

プライバシーやセキュリティを守れる

自分専用のパソコンを持つことで、個人のプライバシーやセキュリティを守れます。

家族と共有するパソコンは、他の家族が自分のファイルや履歴を閲覧できますし、保存してある個人情報やパスワードも筒抜けです。

自分専用のパソコンなら自分だけがアクセスできるため、安心して使えます。

パソコンの管理やメンテナンスに責任感を持てる

自分専用のパソコンを持つことで、パソコンの管理やメンテナンスに責任感を持てます。

家族と共有するパソコンでは、管理やメンテナンスを他の家族に任せてしまったり、故障やトラブルが起きたときに責任を問われたりすることがあります。

しかし、自分専用のパソコンの場合、必要であれば自分でアップデートやバックアップなどを行ったり、問題が発生したときに対処しなければいけません。

こういったトラブルは一見すると大変そうですが、結果的にパソコンへの関心や理解が深まります。

高校生がパソコンを使えると将来の可能性が広がる理由

世の中にはさまざまな意見がありますが、高校生がパソコンを使えると将来の可能性は広がります。

その理由については、次のとおりです。

これらを高校生のうちから身につけておくと、将来きっと役に立ちます。

若い方が覚えも早い

若いうちの方が新しいことを学ぶ能力が高く、記憶力も良いです。

パソコンは常に進化しており、新しい技術や情報が次々と出てきます。

若いうちにパソコンを覚えることで、その変化に対応できる柔軟性や適応力を養うことができます。

ネット社会は非常に移り変わりが早いので、大学生になってから自分のパソコンを買えばいいと思っていると、出遅れてしまうかも知れません。

社会人になったら必要なスキルを早くから身につけておくと強い

大学や専門学校に進学、その後社会人になるとパソコンが必須になる機会に遭遇します。

スマホでもある程度のことはできますが、やはりレポートや仕事となるとパソコンが必要です。

パソコンは多くの職業や業界で必要とされるスキルです。

パソコンを使いこなせる人は、仕事の効率や質を向上させたり、創造的なアイデアや作品を生み出すこともできます。

若いうちにパソコンを覚えておくと将来的にも強い武器となります。

情報収集能力や分析力の向上

パソコンは、スマホよりも多くのウィンドウやタブを開くことができるため、複数の情報源を比較しながら横断検索できます。

またファイルの保存やフォルダ管理も、パソコンで行うと視覚的にも認識しやすく快適です。

ブラウザで複数のタブを切り替えながら、さまざまな情報を比較したり、収集した情報をまとめる作業は情報収集力の向上にもつながります。

また集めた情報を自分なりに分析してアウトプットを繰り返すことで、情報の分析力が鍛えられます。

情報収集力と分析力は、今後の情報化社会を生き抜く上で必要なスキルのひとつです。

パソコンを使えないと困ること

仮に「高校生にパソコンはいらない」という意見を受け入れて、高校時代をパソコンなしで過ごしたとしても今すぐに困ることはないでしょう。

とりあえずは、それなりに楽しい高校生活は送れます。

なので、高校生にとって自分のパソコンは必要といえば必要だけど、必須アイテムではないといえます。

しかし、そのままずっとパソコンに触れる機会がないまま行くと、どうなるでしょうか？

次の項目について想像してみてください。

簡単に説明しますね。

スマホしか使えないと将来パソコン業務で不利になる

社会に出るとパソコンで仕事をする機会が増えます。

会社によっては、特定のパソコンスキルが必須条件だったりしますからね。

またパソコンを使って書類を作成することも当たり前です。

最近ではスマホしか使えない人もいるようですが、仕事上で使われているのはパソコン中心だったりします。

収集できる情報量が少なくなるため視野も狭くなる

パソコンに触れることもなく、スマホだけで情報収集するのが習慣化している人ほどSNSのタイムラインやハッシュタグが情報源だったりします。

スマホから研究データや論文にアクセスする人は少ないですからね。

また専門性の高い情報は、ネット上にPDFで公開されていることも多く、スマホでPDFをダウンロードしても読みにくかったり、いちいちダウンロードフォルダを開くのも面倒です。

このような理由で、スマホだけで情報収集していると、限られた情報にしか触れる機会がないため、視野が狭くなる可能性があります。

パソコンの場合、ブラウザのタブを複数開いて一度にアクセスできる情報量も多いですし、マウスを使えば文章のコピー＆ペーストも簡単です。

ひとつの主題に対して肯定的な情報だけでなく、否定的な情報や過去の事例など、さまざまな視点で情報収集できるため、視野も広がります。

デジタルデータのやり取りが円滑にできない

クリエイティブな仕事をしていると、頻繁にデータファイルを送ったり、受け取ったりする機会が増えます。

自分が手をつけたデータを他の人に送信、さらにそのデータを受け取った人が自分のパソコンで作業して上書き保存したデータを受け取る…といったやり取りが発生します。

パソコン作業に慣れていないと、データのやり取りや管理が大変です。

慣れない作業によるミスが発生する危険もあります。

タイピングができなくて困る

パソコンの文書作成はタッチタイピングが必須です。

スマホに慣れていれば、フリック入力でテキスト作成は十分だという人もいるでしょう。

しかし、仕事ではパソコンでの文書作成が求められる機会もあります。

そんな時にタイピングができないと苦労します。

高校生がパソコンを買うのに親の承諾は必要？

高校生がパソコンを購入する時、親の承諾が必要かどうかは家庭によってさまざまです。

親の承諾が必要かどうかについてまとめてみました。

親の承諾についてどちらが正しいかは断言できません。

親子の関係性や家庭環境、家庭のルール、価値観などにもよります。

高校生が自分のパソコンを買うのに親の理解・承諾が得られない場合は、あきらめるか説得するしかありません。

高校生がパソコンを買う時、親を説得する方法

高校生が自分のパソコンを買う時に親を説得するには、次の順序で行う必要があります。

step
1パソコンが必要な理由や目的を明確に説明する

パソコンで何をしたいのか、どんなメリットがあるのかを具体的に説明します。

親の立場に立って考えて、なぜ今でなければいけないのかを伝えましょう。

本気と情熱だけでなく、明確な目的が伝われば、理解してくれる親もいます。

ただし、ただ「パソコンでやりたいゲームがある」とか、遊びが目的だと説得できない可能性が高いのでご注意ください。

step
2パソコンの予算や購入方法を伝える

パソコンの価格や性能を比較検討して、自分に合ったものを選びましょう。

親に買ってもらう場合は、できるだけ負担をかけないように、自分で貯金やバイトをして一部負担することも提案してください。

step
3 パソコンの使い方や管理方法を決める

パソコンの使い方、ルールを決めましょう。

親と一緒にパソコンの使用時間や置き場所、内容などを話し合ったり、約束を守れなかった時の罰則などを話し合います。

ゲームや動画視聴、有害サイトを見ないための対策などについてもルールを設定しておくと、親も安心です。

総括：パソコンは高校生のうちに使いこなせた方が有利

最後に記事の要点をまとめます。

高校生が自分のパソコンを買う時に親を説得するには？

また、高校生のうちからパソコンを使いこなせることができれば、副業で稼ぎやすくなるため、将来的に収入アップにつながります。

高校生がお金を稼ぐためのパソコンの使い道については、次の関連記事でくわしく解説しているので、興味があれば参考にしてみてください。